株式会社シマンテックは8月17日、国内の金融機関が提供しているインターネット金融取引サービスの利用者が、不正なアクセスによって暗証番号やパスワードを盗まれ、覚えのない振り込みや不正送金などの被害が報告され、特に今月に入りその件数が増加していることを受け、注意喚起を発表した。不正アクセスの詳細についてはまだ明らかにされていないが、パスワードなどの情報は、スパイ行為を行なうウイルス(スパイウェア)、疑わしいメール、ファイル交換ソフト、フィッシングサイト(詐欺サイト)などによって盗み出されていると考えられる。同社ではウイルス対策だけでなく、オンラインバンキングを含めインターネット上で取引する機会のあるユーザに適した統合セキュリティソフトを慎重に選ぶべきとしており、また一般的な対策として以下の6つの項目を挙げている。1:生年月日や電話番号など、推測しやすい番号や文字は避ける2:8文字以上、大文字や数字を混入して複雑にする3:「ワンタイム・パスワード」などのセキュリティ効果の高いサービスを積極的に活用する4:同じパスワードを複数のサービスに適応しない5:パスワードは頻繁に変更し、長期間使用しない6:不特定多数の利用者が利用するPC環境では金銭取引を行なわない(吉澤亨史)http://jp.norton.com/