>>第 1 回から読む
「被害者に関する情報を全てこちらに渡してもらう。もしも、その中から1年以内にネット詐欺の被害者が出たら、無条件にあんたのせいだと判断して、こちらの持っている情報を警察に届ける」
オレは威圧的な口調で、顔を寄せた。
「わかりました。おっしゃる通りにします」
中山は、あっさりと頭を下げた。正直、オレは拍子抜けした。もっと粘って抵抗すると思っていたのだ。普通、そうするものだろう。なんで、ごまかしたり逃げようとしたりしないんだろう。
その時、オレの頭に電撃が走り、背中に鳥肌が立った。こいつは、犯人じゃない、という直感が走った。
「どうしました?」
オレの様子が変わったのに気がついた中山が、いぶかしげな声を出した。
「誰に頼まれた?」
オレは低い声で、かまをかけてみた。
中山の顔色が変わった。間違いない。こいつは犯人じゃない。
「被害者に関する情報を全てこちらに渡してもらう。もしも、その中から1年以内にネット詐欺の被害者が出たら、無条件にあんたのせいだと判断して、こちらの持っている情報を警察に届ける」
オレは威圧的な口調で、顔を寄せた。
「わかりました。おっしゃる通りにします」
中山は、あっさりと頭を下げた。正直、オレは拍子抜けした。もっと粘って抵抗すると思っていたのだ。普通、そうするものだろう。なんで、ごまかしたり逃げようとしたりしないんだろう。
その時、オレの頭に電撃が走り、背中に鳥肌が立った。こいつは、犯人じゃない、という直感が走った。
「どうしました?」
オレの様子が変わったのに気がついた中山が、いぶかしげな声を出した。
「誰に頼まれた?」
オレは低い声で、かまをかけてみた。
中山の顔色が変わった。間違いない。こいつは犯人じゃない。