株式会社ネットセキュリティ総合研究所は、企業の情報システム部門管理者と、経営管理層を対象読者とした、サイバーセキュリティミステリ小説を、7月4日に発売する。「工藤伸治のセキュリティ事件簿-R式サイバーシステム社編」は、カナダ在住のミステリ作家 一田和樹氏が情報セキュリティ専門誌に2010年後半から半年にわたって連載したWeb小説で、会員IDとパスワードを盗まれ、暗号化されたうえでP2Pネットワークに放流され脅迫を受けた企業が、内部犯行と思われる犯人を探すため、フォレンジックやソーシャルエンジニアリングを駆使する敏腕セキュリティコンサルタントに解決を依頼する内容。近年、特定の組織やシステムを狙ったハッキングなどの攻撃が増えているが、それぞれの事案は個別かつ社外秘であるため、その対策のノウハウを知ることは容易ではないが、同書は、現在の日本で実際に発生しうるリアリティの高いフィクションを通じ、企業における事前事後の情報セキュリティ対策ポイントを知ることができるという。作者の一田和樹氏は、IT企業社長の経歴を持つ異色作家で、実態に基づいた豊富な知識が作品内容に反映されている。同書には、株式会社ラック コンピュータセキュリティ研究所 所長 岩井博樹氏による解説と、同氏による内部犯行防止チェックリストが付録資料として掲載される。7月3日まで特別価格で予約受付を行う。(ScanNetSecurity)http://www.ns-research.co.jp/