>>第 1 回から読む
「ひどーい。私は三十超えてませんよ。工藤さんって、ほんとに口が悪いですね。それとも私の身体だけが目当てだから、どうでもいいってわけですか。そうですか」
沢近が面倒なことを言い出した。面倒って言っちゃいけないんだな。すねたところがかわいいとか思わないと、女にモテないんだ。わかっちゃいるけど、そんな態度はとれない。面倒なものは面倒だ。でも、オレは大人だから、面倒な気分を抑えて言った。
「悪かった。今のは言い過ぎた。お前は人間として魅力的だよ。システムやネトゲにくわしい女の子なんか、滅多にいないから希少価値がある」
言ってから、ほめ方を間違ったような気がした。これもまたオレの悪い癖だ。素直に人をほめるということが出来ない。そんなの照れくさいじゃないか。言わなくてもわかるだろう。と思ってしまう。
「人のことを、素直にほめられないんですね。そんなんだから友達がいないんです」
そういうお前も友達少ないだろ、とオレは突っ込みたかったが、我慢した。火に油を注ぐことになる。ここは、スルーするのが大人の対応ってもんだ。
「ひどーい。私は三十超えてませんよ。工藤さんって、ほんとに口が悪いですね。それとも私の身体だけが目当てだから、どうでもいいってわけですか。そうですか」
沢近が面倒なことを言い出した。面倒って言っちゃいけないんだな。すねたところがかわいいとか思わないと、女にモテないんだ。わかっちゃいるけど、そんな態度はとれない。面倒なものは面倒だ。でも、オレは大人だから、面倒な気分を抑えて言った。
「悪かった。今のは言い過ぎた。お前は人間として魅力的だよ。システムやネトゲにくわしい女の子なんか、滅多にいないから希少価値がある」
言ってから、ほめ方を間違ったような気がした。これもまたオレの悪い癖だ。素直に人をほめるということが出来ない。そんなの照れくさいじゃないか。言わなくてもわかるだろう。と思ってしまう。
「人のことを、素直にほめられないんですね。そんなんだから友達がいないんです」
そういうお前も友達少ないだろ、とオレは突っ込みたかったが、我慢した。火に油を注ぐことになる。ここは、スルーするのが大人の対応ってもんだ。