株式会社シマンテックは4月12日、「インターネットセキュリティ脅威レポート(ISTR)第16号」を発表した。本レポートは、同社の脅威検出、分析ネットワーク「Global Intelligence Network」が2010年に収集したデータを元にまとめたもの。新たに発見された2億8,600万種を超えるという膨大な数の脅威と、脅威の動向におけるさまざまな新たな傾向を紹介している。本レポートではハイライトとして、企業に対する標的型攻撃の量と巧妙な手口の両方が大幅に増加していること、攻撃の拠点として利用されるソーシャルネットワーキングサイトが引き続き増加していること、攻撃者の利用する感染手法が変化していること、従来のコンピュータシステムに侵入するためにJavaの脆弱性がますます狙われていることを挙げており、さらに攻撃者の標的がモバイルデバイスへと大きくシフトしている状況についても取り上げている。(吉澤亨史)http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20110412_01