マカフィー株式会社は3月4日、2011年2月のサイバー脅威の状況を発表した。同社のデータセンターで把握している情報をもとにトップ10を算出し、McAfee Labsの研究員が分析をしたもの。データセンターでは、国内5万社以上に導入されている企業向けクライアント・セキュリティ製品「McAfee Total Protection Service」で検出したPCのマルウェア情報をすべて捕捉している。ウイルスについては、検知データ数のランキングで1位と2位となった「W32/Ramnit.a!htm」と「W32/Ramnit.a」が特徴的としている。「W32/Ramnit」はファイル感染型ウイルスで、一度感染が実行されるとPC内の実行ファイルに自身のウイルスコードを付着していく形で感染を広げる。1位にランクインした「W32/Ramnit.a!htm」は、htmlファイルといったWebコンテンツに対しても「W32/Ramnit」をインストールするVBScriptを挿入して感染する機能を持っている。Webサーバにあるコンテンツが感染していると、アクセスした他のユーザにも感染を広げていく可能性がある。