一般社団法人 日本レコード協会(RIAJ)は2月17日、2010年度の「音楽メディアユーザー実態調査」の結果をまとめ、報告書を発表した。本調査は、世代間の比較およびトレンドの分析のふたつの視点から、音楽CD、音楽DVD、着うた等の音楽メディアの需要を総合的に把握することを目的として、1986年から毎年実施している。今回は特に、インターネットメディア(特に無料動画配信サイト)とCDショップの利用実態に焦点を当てている。報告書によると、YouTubeで音楽を楽む人の割合が昨年より7.1ポイント増加し、2人に1人がYouTubeを利用しており、また4人に1人がニコニコ動画を利用している。無料動画配信サイトから音楽ファイルをダウンロードした人は4人に1人で平均32.6曲。録音した際の音源として自分で買ったCDの割合が減少し、YouTubeの割合が増加した。RIAJでは、プロモーション手段として動画配信サイトの役割は大きいが、一方で購入の阻害要因や違法ダウンロードのソースにもなっていると警鐘を鳴らしている。(吉澤亨史)http://www.riaj.or.jp/release/2011/pr110217.html