マカフィー株式会社は1月14日、2010年の日本におけるコンピュータウイルス、不審なプログラムの検知データを集計、サイバー脅威を総括し発表した。ウイルスについては、2010年は新たな脅威としてショートカットの脆弱性を悪用するものが出現したが、その他の傾向は例年と大きな差はなかった。また、「Webの脆弱性を悪用したDrive-by-Download 攻撃の継続」「依然として活発なオートランワームの脅威」をトピックとして挙げている。PUP(不審なプログラム)については、新たな動向は観測されておらず安定化の傾向にあった。しかし、PUPの脅威は依然としてあるため、引き続き警戒が必要としている。2010年年間のウイルス検知数の上位は、会社数では1位が「Generic!atr」、2位が「Generic PWS.ak」、3位が「PWS-Gamania.gen.a」。データ数では1位が「W32/Almanahe.c」、2位が「W32/Conficker.worm.gen.a」、3位が「W32/Conficker.worm!job」。マシン数では1位が「W32/Almanahe.c」、2位が「Generic!atr」、3位が「W32/Conficker.worm.gen.a」となった。またPUP検知数の上位は、会社数では1位が「Generic PUP.x」、2位が「Adware-OptServe」、3位が「Generic PUP.d」。データ数では1位が「MWS」、2位が「Generic PUP.x」、3位が「Adware-OptServe」。マシン数では1位が「Generic PUP.x」、2位が「Adware-OptServe」、3位が「MySearch」となった。(吉澤亨史)http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_11a.asp?pr=11/01/14-1