Azure AD おまえもか、クラウド オンプレ両参加のデバイスに潜む危険 | ScanNetSecurity
2024.05.16(木)

Azure AD おまえもか、クラウド オンプレ両参加のデバイスに潜む危険

Active Directoryはアクセス制御や認証にもかかわるシステムのため、攻撃者に狙われやすい存在である。そのためAcitive Directoryに関する脆弱性は、研究者やセキュリティ担当者、なにより攻撃者にとって目が離せない関心事でもある。

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(イメージ画像)
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  • オンプレADとAzure ADの違い
  • 送信元の名前を変えることもできる
  • クラウドとオンプレの両方にSSOでログインしたい
  • NEGOEXプロトコルに中間者攻撃を許す脆弱性があった
  • 実際の攻撃の様子をVScodeで監視
  • WiresharkでNEGOEXの侵害を可視化
  • 対策:特定イベントのキャプチャ

 Active Directory の基本機能は、組織のコンピュータシステムのアカウント管理と認証、ファイルやデバイスのアクセス制御、シングルサインオン(SSO)を司ることなどである。その管理中枢はドメインコントローラ(DC)というサーバだ。

 アカウント情報やクレデンシャル情報を管理し、アクセス制御や認証にもかかわるシステムのため、極めて攻撃者に狙われやすい存在である。そのため Acitive Directory に関する脆弱性は、研究者やセキュリティ担当者、そして攻撃者にとって最も目が離せない関心事でもある。

 クラウド時代になっても AD が攻撃対象であることは変わらないようだ。マイクロソフトは Azure 上にも Active Directory のサービスを提供する Azure Active Drectory という機能をローンチしている。

 オンプレミス、クラウド環境を横断した保護や認証を実現するが、これを逆手にとる攻撃手法が公開された。発見したのは、モア・ルビン氏。Microsoft のシニアセキュリティリサーチャーだ。本記事は、Blackhat USA 2022 でのルビン氏セミナーの内容をもとに構成した。


《中尾 真二( Shinji Nakao )》

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