Docker APIやH.323 プロトコルのポートに対するアクセスが増加(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.04.24(水)

Docker APIやH.323 プロトコルのポートに対するアクセスが増加(警察庁)

警察庁は、@policeにおいて2016年5月期の「インターネット観測結果等」を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
警察庁は6月18日、@policeにおいて2016年5月期の「インターネット観測結果等」を発表した。5月期では、「Docker API に対するアクセスが急増」および「H.323 プロトコルに使用される宛先ポート1720/TCP 及び11720/TCP に対す
るアクセスが増加」の2つをトピックに挙げている。「Docker」は、コンテナ型仮想実行環境の管理ソフトウェアで、リモートからネットワーク経由での操作も可能にするAPIが用意されている。

このAPIは、初期設定ではUNIXドメインソケットを使用するが、設定を変更することで、任意のTCPポートで待ち受けを行いネットワーク経由で操作を行うことも可能。その際に使用される非暗号化通信のポートとして登録されている「2375/TCP」に対するアクセスが、5月25日から29日にかけて急激に増加したという。これらのアクセスは、外部からアクセス可能なAPIを探索したり、APIを通じて情報の窃取を試みる目的があると考えられるとしている。

また「H.323 プロトコル」は、テレビ電話などの音声・動画通信用のプロトコルで、1720/TCPおよび11720/TCPポートを使用する。このポートに対するアクセスの内容を確認したところ、H.323による呼の確立を試みる「Call Signalling」メッセージを含むアクセスが多数を占めていたという。確認の結果、攻撃者が「FreePBX」の脆弱性を悪用して、これら発信元IPアドレスのホストに対して不正な操作を行い、踏み台として悪用している可能性も考えられるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×