2016.09.30(金)

「無料通信アプリ」で知らない人からメッセージが届いた経験は高校生では41.0%に(神奈川県)

調査・レポート・白書 調査・ホワイトペーパー

 神奈川県は1月6日、携帯電話やパソコンによるインターネット利用状況等に関する調査結果を公表。中高生の携帯電話等の使用目的は「SNS」が最多で、2割以上が1日に平均50回以上のやりとりをしていた。また、多くの学校でメールや書込みをめぐるトラブルが発生している。

 調査は、県内公立小学校・中学校・中等教育学校・高等学校などを対象に、抽出調査にて行われた。調査期間は平成27年5月から8月で、標本数は児童・生徒対象調査が1万9,290人、学校対象調査が191校。利用状況等の実態を把握し、インターネットなどによるいじめや犯罪行為の未然防止、モラルの向上など、生徒指導やメディアリテラシー教育に役立てるための資料とすることを目的としている。

 携帯電話の所有率は、小学生60.2%、中学生79.8%、高校生96.9%と、学年があがるにつれ上昇。所有している携帯電話の種類をみると、小学生で23.0%だったスマートフォンの割合が、中学生では70.5%に急増し、高校生では90.9%となっている。平成24年に行われた調査では、小学生6.3%、中学生15.1%、高校生30.6%だったため、スマートフォン所有の割合が大幅に上昇していることがわかる。

 携帯電話のおもな使用目的では、小学生は「電話」が、中学生・高校生では「SNS」が最多となっている。SNSでのメッセージの1日平均送受信・投稿回数をみると、中学生ではもっとも多かった「使わない」21.4%に続き、「50回より多い」が20.6%を占めた。高校生では「50回より多い」23.0%がもっとも多く、「使わない」は3.6%だった。

 パソコンでのインターネット利用率は、小学生54.2%、中学生56.5%、高校生49.7%。おもな使用目的では「サイトを見る」「動画投稿サイト」が多く、「SNS」は5%以下となっている。

 掲示板・ブログ・SNS等で自分の個人情報を公開している児童・生徒の割合は、小学生1.9%、中学生13.2%、高校生30.3%。インターネットでのトラブルを経験した割合は、学年があがるにつれて上昇する傾向にある。暴力的な表現や悪口などを書き込まれた経験は、小学生5.4%だったのに対し、高校生では28.0%に上昇。「コミュニティサイト」や「無料通信アプリ」などで知らない人からメッセージが届いた経験は、高校生では41.0%にのぼる。また、SNS等で仲間はずしや無視をされた経験は小学生4.2%、中学生15.0%、高校生20.8%だった。

 困ったことがあったときの対応では「無視した」がもっとも多く、相談先では、小・中学生は「保護者」、高校生は「友人」に最初に相談する割合が高かった。一方で、小学生の12.5%、中学生27.9%、高校生33.1%が「誰にも相談しなかった」と答えた。

 校内での携帯電話の持込みについては、小学校・中学校のほぼすべての学校が「持込み禁止」「持ち込み禁止だが、一部認めている」と回答しているのに対し、高校では98.5%が「認めている」「制限内なし」と回答。校内での携帯電話の不適切な使用があった場合の対応をみると、小学校では「教員が預かり本人に返却」または「教員が預かり保護者に返却」が多く、中学校では「教員が預かり保護者に返却」、高校では「教員が預かり本人に返却」が多い。

 携帯電話やパソコンでのメールや書き込みをめぐる問題やトラブルが「起こった」と答えた学校の割合は、小学校50.0%、中学校96.7%、高校79.4%と、多くの学校で発生していることがわかる。特に高校は、前回調査の46.0%から大幅な上昇がみられた。問題やトラブルの把握では、いずれの校種でも「被害を受けた児童・生徒からの訴え」が半数以上を占めた。

中高生の携帯利用は「SNS」最多、高校でトラブル大幅上昇

《黄金崎綾乃@リセマム》

編集部おすすめの記事

調査・レポート・白書 アクセスランキング

  1. 2016年上半期に漏えいしたデータ件数は世界で5億5千万件、北米が約8割(ジェムアルト)

    2016年上半期に漏えいしたデータ件数は世界で5億5千万件、北米が約8割(ジェムアルト)

  2. 「サイバー戦争論 : ナショナルセキュリティの現在」 伊東 寛 (ブックレビュー)

    「サイバー戦争論 : ナショナルセキュリティの現在」 伊東 寛 (ブックレビュー)

  3. 4人に1人がランサムウェア被害、6割が支払いに応じ 額は300万円以上過半(トレンドマイクロ)

    4人に1人がランサムウェア被害、6割が支払いに応じ 額は300万円以上過半(トレンドマイクロ)

  4. ピーク時363GbpsのDDoS攻撃を記録、ブラジルからの攻撃も過去最大に(アカマイ)

  5. メール攻撃に使用される日本語が洗練され、判断が困難に--上半期レポート(日本IBM)

  6. 日本の情報セキュリティ 2015 年度市場規模 9,000 億円 突破を予測、情報セキュリティ保険も伸長(JNSA)

  7. CSIRT、SOCの設置率は2年前から10%増加、しかし約4割が情報漏えいや操業停止を経験(トレンドマイクロ)

  8. 約800のPマーク取得組織で2千件弱の個人情報事故、前年より2割弱増加(JIPDEC)

  9. 75%が自社ネットワークの暗号化通信に隠れたマルウェアの危険を認識(A10)

  10. 大規模DDoS攻撃が増加、ピーク時に289Gbpsを記録した例も--四半期レポート(アカマイ)

  11. iPhoneで推測されやすい危険なパスコードトップ10、「5683」の意味とは?(ソフォス)

  12. 重要インフラを狙うマルウェア「Daserf」、長期間標的組織に潜伏の可能性(ラック)

  13. 従業員は8人に1人、役員は5人に1人が標的型メールの添付ファイルを開く(NRIセキュア)

  14. 攻撃者は防御側の対策を想定した上で攻撃している--J-CSIPレポート(IPA)

  15. インテリジェンス主導型SOCにより、インシデント解決までの時間を最大60%短縮

  16. 「組織幹部がサイバーセキュリティを重視している」、日本は最低の結果に(マカフィー)

  17. 「Emdivi」の分析結果の詳細レポートを公開(マクニカネットワークス)

  18. 金融分野でのセキュリティ対策の現状と課題、提言を紹介(PwC)

  19. 「Censys」の利用方法などを解説した改訂版を公開--テクニカルウォッチ(IPA)

  20. データロスやダウンタイムによる損失コスト、国際平均と日本を比較(EMCジャパン)

アクセスランキングをもっと見る

★~(=^・ω・^)ノ☆★10月7日まで ノベルティや海外カンファレンスのお土産大放出キャンペーンを実施中 ★★
★~(=^・ω・^)ノ☆★10月7日まで ノベルティや海外カンファレンスのお土産大放出キャンペーンを実施中 ★★

登録すれば、記事一覧、人気記事ランキング、BASIC 会員限定記事はもちろんのこと、掲載された全ての限定コンテンツに、フルアクセスが可能となります。

×