Linuxルータを標的とする危険なトロイの木馬を発見、日本でも感染被害(Dr.WEB) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

Linuxルータを標的とする危険なトロイの木馬を発見、日本でも感染被害(Dr.WEB)

Dr.WEBは、Linuxルータを標的とする危険なトロイの木馬「Linux.PNScan.1」を新たに発見したと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は8月4日、Linuxルータを標的とする危険なトロイの木馬「Linux.PNScan.1」を新たに発見したと発表した。これは同社のセキュリティリサーチャーが発見したもので、ARM、MIPS、PowerPCアーキテクチャを持つデバイスを感染させ、感染したデバイス上にまた別の危険なアプリケーションをダウンロードする。このトロイの木馬は、ウイルス開発者自身によって攻撃対象となるルータにインストールされていると考えられるという。

感染にはShellShockの脆弱性が悪用され、ルータのアーキテクチャ(ARM、MIPS、PowerPC)に応じたバックドアをダウンロード、インストールする悪意のあるスクリプトをアップロードする。最終的にサイバー犯罪者は、PHPMyAdminの管理コントロールパネルをハッキングし、このコントロールパネルを利用してリレーショナルデータベースやブルートフォース攻撃の認証を管理することで、さまざまなデバイスやサーバに対してSSHプロトコル経由で不正アクセスを行う。この悪意のあるプログラムによって1,439台のデバイスが感染し、そのうち649台についてはその地理的分布も明らかになっている。感染の多くは日本でも確認され、ドイツ、米国、および台湾においても多くの被害が出ているという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×