【Interop 2015】キャリアクラスのルータを仮想化し機能をすべてが利用可能に(シスコ) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

【Interop 2015】キャリアクラスのルータを仮想化し機能をすべてが利用可能に(シスコ)

 シスコは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、仮想IOS-XRルータ「Cisco IOS-XRv 9000」に関する展示を行った。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
 シスコは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、仮想IOS-XRルータ「Cisco IOS-XRv 9000」に関する展示を行った。

 これは同社のルータ「IOS-XR」を仮想化したもの。キャリアクラスのルータを仮想化したことで、その機能をすべて利用できることが大きな特徴となる。その構造は管理プレーン、ルーティングプロトコルを司るコントロールプレーン、データ転送を行うデータプレーンの3つのLinuxコンテナによって構成。これらがハイパーバイザー上の1つのバーチャルマシンで動作することになる。

 ただ、同社のエンジニアによると、単純にコントロールプレーンとデータプレーンを仮想化しただけでは、QOSやACLといったネットワークベンダー的な機能に弱くなってしまうという。そこで、今回の仮想ルータでは、インテルのDPDKチップを利用するのに合わせて、同社のルータで使われているデータパス用コードを仮想向けにマッピング。シングルソケットで80Gbpsと、高いパフォーマンスを確保することに成功した。

 また、現在はシングルソケットのマルチコアCPUを利用し、各コアをプレーンに振り分けているが、近い将来にはマルチソケットを、さらにその先ではマルチサーバでの利用を目指しているという。これによって、コントロールプレーンが走るサーバをセンターに置き、支社のサーバでそれを利用するといった使い方も可能になるようだ。

【Interop 2015 Vol.37】キャリアクラスのルータを仮想化……シングルソケット80Gbpsを実現

《飛田九十九@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×