2016.09.26(月)

ゲームを楽しみながらサイバー攻撃対策(シリアスゲームジャム実行委員会)

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント

シリアスゲームジャム実行委員会は6月28日と29日、「第2回シリアスゲームジャム Game Jam for Cyber Security Education」を都内で開催した。

「シリアスゲーム」は、娯楽ではなく、社会の課題解決を目的とするコンピューターゲームのことで、ゲームを通じて、教育研修や、社会問題の啓発及び理解促進を行う。「シリアスゲームジャム」は、テーマを設定して企画公募後コンペを行い、選ばれたグループが与えられた短い期間でゲーム開発を行い発表し、優秀なゲームを表彰するイベント。

第2回の今回は、日本大学、東京工科大学、防衛大学校、東京造形大学、早稲田大学、神奈川工科大学の50名弱の学生が参加した。

シリアスゲームジャム第1回では「英語教育」がテーマとなったが、第2回はコンピュータセキュリティの課題の中から、標的型攻撃で用いられるメールにどのように気づき対策するかがテーマに選ばれた。

ゲームジャム実施に先立つ5月11日、約60名の学生がサイバーセキュリティの専門家から標的型メール攻撃についてのレクチャを受けた後、合計42件集まった企画の中から選ばれた6本のシリアスゲームの企画が、6月28日、29日の2日間にわたって製作され、第2回シリアスゲームジャム協賛の株式会社ラックの会議室を会場として発表会が行われた。

発表された6本のゲームの中で、東京工科大学のチームが開発した牧場経営ゲーム「め~る牧場ものがたり」が最優秀賞に選ばれた。牧場主であるプレーヤーに届くメールを、牧場の山羊に食べさせることで動物を育成するのだが、うっかりしてウイルス感染メールや標的型攻撃メールを食べさせると、家畜の成長に悪影響が出てしまう。目的と対象の明確さが審査員に評価された。

実行委員長の、日本大学 生産工学部 教授 古市昌一氏は授賞式の高評として「ゲームを製作した皆さんがサイバー攻撃に対処する力を持ったことにも意義がある」と結んだ。


残り5本のゲームのタイトルとコンセプトは下記の通り。

「Security Growth」
美少女キャラクターを用いた、育成・恋愛シミュレーションゲーム。ウイルスに感染してしまうとせっかく築いた関係がスタートに戻る。優秀賞受賞。

「The マルチタスキング ~判断一瞬駆除数日」
会社員の業務を模した形式で、情報セキュリティのパズルを解く。敢闘賞受賞。

「セキュリティナイト」
パソコンをファンタジーの勇者に擬人化しがRPG。優秀賞受賞。

「成り上がり物語~サイバーセキュリティの知識でエラクなれました」
新入社員がセキュリティに関する知識を身に付け出世の階段を駆け上がる。

「TMP ~疑似出会い系サイト」
興味本位で登録してしまった悪質出会い系サイトから、さまざまな悪意のあるメールが届く。
《高橋 潤哉》

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