多数の市町村での不具合発生を受け、全国瞬時警報システムの全国一斉自動放送等訓練結果を発表(消防庁) | ScanNetSecurity
2024.03.28(木)

多数の市町村での不具合発生を受け、全国瞬時警報システムの全国一斉自動放送等訓練結果を発表(消防庁)

 消防庁は28日、全国瞬時警報システム「Jアラート」について、全国一斉自動放送等訓練の結果を発表した。今年9月12日に行われた訓練で、多数の市町村で不具合が発生したことを受け、その原因分析などを行っている。

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 消防庁は28日、全国瞬時警報システム「Jアラート」について、全国一斉自動放送等訓練の結果を発表した。今年9月12日に行われた訓練で、多数の市町村で不具合が発生したことを受け、その原因分析などを行っている。

 訓練は、内閣官房、消防庁および地方公共団体が連携して、計2回(事前音声書換方式と即時音声合成方式)を実施。Jアラート受信機を運用するすべての市町村(1,725市町村)が参加した。その結果、予定どおりに放送がなされるなど正常であることが確認された市町村は1,443市町村(参加市町村のうち83.7%)だったが、何らかの不具合が見られた市町村は282市町村(同16.3%)だった。

 不具合が見られた市町村数は、1回目の訓練で125市町村、2回目の訓練で255市町村だった。1回目に比べて2回目の訓練において多くの不具合が見られた。

 主な不具合の理由としては、1回目は「自動起動機のプログラムのミス」が最多。以下、「本体の故障や調整ミス」「放送地域などの設定ミス」が続いた。2回目では「自動起動機設置時のFTP通信の設定誤り」が最多。以下、「自動起動機のプログラムのミス」「放送地域などの設定ミス」となっている。

 今後は、地方公共団体における点検を徹底させるとともに、自動起動機のメーカーを含め、早急に訓練であきらかとなった不具合の改善を図る予定とのこと。また今年中を目途に準備が整った団体から、10月31日、11月21日および12月12日の3回に分けて、再訓練を順次実施する。

全国瞬時警報「Jアラート」、訓練で不具合が発生したのは282市町村・16.3%

《冨岡晶@RBB TODAY》

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