>>第一回から読む
「IDとパスワードを全部変更するんだよ。システムリニューアルってことでさ。新しいIDとパスワードは郵送で家に送ればいいだろ。後は二度とこんなこと起こらないようにちゃんと管理すりゃいいんだ。とりあえずこれをやれば問題を封じ込められる。内部監視ツールを入れたから再発も防げる。あとは犯人を特定するだけだ」
オレがそう言うと葛城は、あきれた顔をした。無茶な話だと思っているんだろう。
「大変なコストになりませんか?」
「でも、それが一番確実だろ。ついでにパスワードをハッシュで管理するようにしろよ。これをやらない限り、脅威は残ったままだぞ。IDとパスワードのとこだけシールで隠れるような葉書を使えば一件百円くらいで済むだろ。六百万円くらいだせよ」
六百万円と聞いて葛城は、ほっとしたようだった。身代金よりも安い。
「IDとパスワードを全部変更するんだよ。システムリニューアルってことでさ。新しいIDとパスワードは郵送で家に送ればいいだろ。後は二度とこんなこと起こらないようにちゃんと管理すりゃいいんだ。とりあえずこれをやれば問題を封じ込められる。内部監視ツールを入れたから再発も防げる。あとは犯人を特定するだけだ」
オレがそう言うと葛城は、あきれた顔をした。無茶な話だと思っているんだろう。
「大変なコストになりませんか?」
「でも、それが一番確実だろ。ついでにパスワードをハッシュで管理するようにしろよ。これをやらない限り、脅威は残ったままだぞ。IDとパスワードのとこだけシールで隠れるような葉書を使えば一件百円くらいで済むだろ。六百万円くらいだせよ」
六百万円と聞いて葛城は、ほっとしたようだった。身代金よりも安い。